講師紹介 松田義明講師の経歴

【おいたち】

1934年 高知県生まれ。
1949年 高知県内のテーラーで修行。
1957年 日本洋服専門学校裁断科 卒業
1958年 株式会社テーラーマツダ設立
1993年 労働省認定国家検定1級技能士資格取得


【受賞歴】

1958年 洋装者主催 誌上写真コンクール 1位
1964年 世界大会紳士服コンクール イギリス洋服組合理事長賞
1965年 全日本紳士服コンクール 東京通商産業局長賞
1966年 全日本紳士服コンクール 大会委員長賞
1967年 全日本紳士服コンクール 石川県知事賞
1972年 全日本紳士服コンクール 農林大臣賞
1988年 第12回アジア注文服業者連盟大会 最高位認定証
1979年 杉山賞
1990年 貝島賞
2009年 東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞
2014年 卓越した技能者賞
2015年 黄綬褒章受章


【技術の概要】

紳士服縫製技術者として長年の修行と経験を知識に長け、また新しい縫製技術を開発するなどし更に若手の技術者を育成指導し、また技術講師として海外からの招へいを受けるなど紳士服縫製業界のけん引役として、また業界では広く知られている人物です。
世界で初めて「側面採寸」を研究発表し体型を横から採寸することで補正をしない製図を考案しました。今では、国の内外を含め多くの技術者がこの「側面採寸」を利用し、着やすく美しいシルエットで縫製がしやすい技術を広めました。アイロン処理においても「シェープドラインの技法」を業界誌に発表し多くの縫製技術者に指示され利用されており、縫製業界において主流となる技術を開発しました。他にも、型崩れを防ぐための上衿切り替え技法を考案発表。袖付けの製図方法においては「いせ量とアームホールが自然に調和する技法」を研究発表し多くの技術者に利用されています。いずれの技術も国内外において技術指導者として数次の講習会を行い、その革新的な技術を広め縫製技術者のレベルアップを行い日本の縫製技術の高度化に貢献しました。

【功績・貢献の概要】

明治5年の太政官布告の当初、紳士服の縫製は足袋の縫製技術者が見様見真似で縫製したといわれていました。勘に頼った縫製で日本の縫製技術は遅れていました。

  • 合理的な製図方法と縫製技術を研究開発し洋服業界の近代化に必要な技術を確立
  • 縫製技術と製図技法は、全国の技術者に高く評価、広く採用され現代の縫製技術の基本となる技術になっています。
  • 台湾、香港からも技術指導者として招聘を受け20年以上にわたり技術指導を行った
  • 当時の労働省(現:厚生労働省)の認定する、国家技能士1級、2級の試験問題の作成委員並びに検定委員を務め、労働省認定1級技能グランプリ大会の立案を行い、競技審査委員を3回努め、当該委員の主査を務めた。
  • 月刊洋装にて、新日本スタイルとして最新のモードを10年以上提案しデザイナーとして貢献
  • 平成21年度「東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞」を受賞
  • 平成26年度「卓越した技能者賞」受賞
  • 平成00年度「黄綬褒章」受賞

【後進育成の概要】

  • 紳士服縫製技術講師として1965年以来、日本全国の地方洋服協同組合から招聘され若手の技術育成にあたる。
  • 国内外のファッションショーや技術コンクール等において、全国の若手技術者を指導し「高松宮賞」をはじめとして、多くの若手技術者を入賞、受賞へと指導した。

お問い合わせ

東京都洋服商工協同組合

住所:東京都新宿区市ヶ谷八幡町13番地
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FAX:03-3269-7653