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洋服伝来の歴史

 幕末から明治維新にかけての内乱や事変に多用された西洋の軍装は和服とは比べようもない利便性がありました。着用した人々は西洋服の良さを知ったものの実生活に取り入れようとは容易にしませんでした。それは徳川時代にたびたび「異国風の服装は着るべからず」と禁止令が出て、明治になってもそれが廃止されずにいたからです。一般人が西洋風でいると国粋者に斬りつけられることもありました。

 明治の初頭の服装は様々であっったので政府は禁止令を解除し服装について指針を出すことになりました。

1868年(明治4年)7月に明治政府のお歴々が集まって今後の日本の服装についての会議を開きます。会議は太政大臣(内閣総理大臣)三条実美をはじめ岩倉具視、西郷隆盛、後藤象二郎のほか明治維新を成しとげた政府の重鎮の人々が喧喧諤諤と議論をしました。

日本伝来の服装を支持する意見も多くあり、すんなりと西洋服が良いと、いうことにはなりません。外務卿の副島種臣が「趙の国(中国戦国7雄の1つ・紀元前403年~同222年)の式霊王が胡の国(中国で異民族・匈奴の意)を征するに胡服を用いて大勝した」という故事を引き合いに西欧列強国と伍していくのには国際的な服装が必要と説きました。
この発言に西郷隆盛が同調して一気に西洋服の採用が決まります。これを受けてとりあえず、同年8月「脱刀断髪勝手にたるべし」としましたが、1868年(明治4年)9月4日に明治天皇が「服制を改め風俗を一新し尚武の国体を立てる」むねの勅愉(天皇のおさとし)を出されました。


翌1869年(明治5年)11月12日勅愉にしたがって太政官布告(1868年~1885年)の間、内閣成立まで法令を国民に知らせる公文書)「爾今、礼服には洋服を採用す」が公布され、これをきっかけに日本人男性の服装が大きく変わりはじめたのです。女性の服装については1885年(明治18年)~1886年(明治19年)頃に明治天皇皇后が「洋装奨励思召書」を出されて、女性に政洋服の着用を奨励しています。このことから婦人服の服装を洋装と呼称することになりました。

1886年(明治19年)に現在の「東京都洋服商工協同組合」の起源である官許の公認組合「東京都洋服商工業組合」が設立されます。日本の洋風化に多く貢献する業界団体として、官公庁との連携の絆は強いものがありました。
日本の近代化の証として、労組合の先達が力を発揮して臨んできたことは、紛れもない事実でした。 注文洋服業界には明治から大正時代には団体の維持の一助を担っているという自負がありました。 11月12日を「洋服記念日」として制定したのは当組合の前身である東京都洋服商工業組合です。 1929年(昭和4年)世界恐慌がはじまった年に、業界紙の「日本毛織物新報」に久保蘇堂という人物が「今日、注文服業界があるのは明治天皇の勅愉から太政官布告につらなったことによるもので、業界はこのことを回願し将来に策することが、なされなければならない」と寄稿掲載あれたことが因になりました。

 米田季吉氏(日本毛織物新報社長)が毎年、11月12日を「洋服記念日」として催事を行うと提案し、当組合は直ちに受入れて11月12日を「洋服記念日」に制定します。
第1回「洋服記念日」は1929年(昭和4年)11月12日に当組合の組合員が明治神宮(1920年(大正9年竣工))に大勢参集し、隊列して拝殿に整列し参拝をしました。


 時の市瀬三五(時の組長)が次のように宣言します。「明治大帝の御聖慮に依って明治初頭に日本古来の服制を一変され、洋服を以って礼服と定められたることは当業界一同感激惜しく能わざる処、ここに業者は責任の重大なるを自覚し斯業に精励して服装報国に貢献し、大帝の御聖慮に応え奉らんことを期す」としました。
このあと、帝国ホテルに各界の有識者を招いて午餐会を開き明治天皇の御遺徳に思いを深めました。明治天皇は生涯、公式においては洋服で、とうされたと伝えられています。

当組合はこの昭和4年11月12日を「洋服記念日」と定めたことを契機に、この年以来、第2次大戦中に一時中断はありましたが、1945年(昭和20年)11月2日に再開し、今日まで11月12日の「洋服記念日」には明治神宮に参拝、式典祝賀会を挙行しています。

明治以来140年、太政官布告から135年、この間に日本の裁縫業界は世界に冠たる技術を有すると評価されるようになりました。注文洋服業界は最良の素材に、高度な技術を施し、感性のある着装術を消費者の皆様に提供しております。

リーズナブルな洋服から高級品まで洋服の御誂えは「東京都洋服商工協同組合加盟店」にご用命ください。