紳士服の総合専門教室 匠アカデミー
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洋服の知識~服生地の種類~

※『毛織物の基礎知識』(堀栄吉/洋装社)より

洋服の生地には、数えきれないほどさまざまな種類があります。また、厳格な等級が存在し、オーダースーツではそのうちでも最高ランクのものが使われます。テーラーには実際に織物が並んでいるので、柄や手触りを確かめながら、「コレ」という生地を選びましょう。

登録名に由来するもの

クレバネット
Cravenette
本来は純毛のギャバジンに防水加工をした布地の商標名ですが、現在ではタテ糸に霜降糸や杢糸を使ったギャバジンのことをいいます。クレバネットよりも綾目の深いものをカルゼ、またはカバート・クロスといいます。
サイロスパン
Sirospun
IWSが開発した特殊な梳毛紡績方式のことで、その名称は商標登録されています。梳毛織物は、経緯とも「単糸」で織ることは殆どありません。2本撚り合わせて「双糸」にするか、単糸の場合は糊付けするかして毛羽立ちを押さえ、摩擦抵抗力を強めないと織れないからです。サイロスパン方式は、梳毛の単糸製造工程でそのまま合撚糸する製法で、双糸にしたり、糊付けしたりする後加工をしないで織ることができます。このサイロスパン糸は、後加工の必要がない、細番手の糸が容易に紡げる、毛羽立ちが少なくてクリアな外観をもっている、などの特徴があります。
スポーテックス
Sportex
チェビオット羊毛を使った厚手で張りのある平織服地。ロンドンのドミュール社が開発し、商標権をもっています。紡毛糸使いのものと、紡毛糸と梳毛糸を撚り合わせて幾分軽めにしたものと2種類ありますが、いずれもスーツ地として用いられます。
テレクストラ
Telextra
節糸入りのポーラーのことで、ロンドンのガニア商会が開発し、商標権をもっています。
トニック
Tonik
ヨコ糸に、3本引き揃えて撚ったモヘヤ糸を打ち込んだ厚手のモヘヤ服地がオリジナル。ロンドンのドミュール社が開発し、商標権をもっていますが、現在では類似の品種をトニックと普通名詞のように呼んでいるので、商標権侵害にならぬよう注意する必要があります。
ポーラー
Poral
「多孔性」という意味のPorousをもじってロンドンのエリソン社が命名した商品。3本の単糸を、ポーラー撚りという特殊な撚り方の強撚糸を使って平織にしたもの。現在日本では普通名詞のように使われていますが、英国ではこの種の織物を「フレスコ」と呼んでいます。