アーガイル
Argyle
多色使いの菱形ダイヤモンド格子のこと。靴下、セーターなどに多く使われています。
アムンゼン
Amundsen
張りのある原料を使った梨地織のセルのこと。細かい凹凸のある表面感と、爽やかなハンドリングの合夏服地。この織物が開発された時期に、アムンゼンが南極探検に成功したことからこの名がつけられたといわれています。
オットマン
Ottoman
タテに細番手の梳毛糸を密に配列し、ヨコに太番手の糸を2本ずつ引き揃えて織ったもので、ヨコの畝が太く出た織物。
ギャバジン
Gaberdine
本来はタテに梳毛糸を密に配列し、ヨコに綿糸を使って急斜紋とし、それに防水加工を施した織物で、主としてレインコート地として用いられていました。現在はオール・ウールの反染めとしたものが多く、クリアな表面感と美しいドレープ性で人気があります。
クレープ
Crepe
強く撚りをかけた順撚りの糸と逆撚りの糸を使い併せ、表面が縮緬状になるようにした梨地織物のことを言います。強く撚りをかけた糸を、クレープ・ヤーンといいます。
サージ
Serge
ラテン語の蚕(Serica)から来た名称。もとは右上がり45度の絹糸使いの綾織物で、表面の毛羽をきれいに剪って綾目がはっきり見えるように仕上げたもの。現在では絹糸使いに限らず、最も実用的な無地の綾織物として、学生服、ユニフォーム、スーツ、スカートなど広範囲に使われています。
シアーサッカー
Seersucker
単に「サッカー」ともいいます。タテの縞目の部分を組織的に縮ませ、波状の凹凸感を出した涼感のある織物で、綿糸使いが普通です。元来は東インドの亜麻を使った織物。
シシリアン
Sicilian
タテに綿糸、ヨコにモヘヤ糸を使った平織の織物。シャリ感のあるハンドリングが持ち味。
シャギー
Shaggy
ラフで毛足の長い毛羽で覆われた厚手の織物。モヘヤなど粗い原料のループ糸を織り込み、これを起毛して毛羽立たせたものが多いようです。
ジョーゼット
Georgetto
本来は縮緬ジワのある薄く透けた絹布のことを言います。現在は強撚糸を使ってシボを出した密度の粗い織物で、二重織としたものは「ダブル・ジョーゼット」といいます。
セル
サージから転じた名称で、夏向けに薄くサラッとしたハンドリングに仕上げたサージのこと。今は和服地として主に使われていますが、昔は夏の制服地としてよく使われていました。
ゼファー
Zephyr
ゼファーは「微風」という意味。強撚の杢糸を経緯に使って、涼感のある薄手の綾織としたものをいいます。
タッサー
Tussah
タテ糸を密にした朱子織で、ヨコ畝効果を組織的に出したもの。美しい光沢と、腰のあるしなやかさが特徴。カラー・バラエティを出すために、反染が多く使われます。
縮緬(チリメン)
撚方向の違う糸を、1本交互、または2本交互に配列して織り、整理工程でシボを出したもの。ドレープ性にすぐれ、小さな波状の表面感が特徴。
トロピカル
Tropical
トロピカルとは「熱帯の」という意味。細番手の梳毛糸を平織にした、サラッとした感触の夏服地の総称として使われています。
パナマ
Panama
粗い原毛使いの梳毛糸を平織にした通風性のよい夏服地。パナマ帽の織り方に似ているところからこの名があります。
バラシア
Barathea
表面に細かい菱形の組織を浮き出させた破れ緯畝の織物。織り目を隠してメルトン仕上げにする場合もあります。ヨコにモヘヤ糸を打ち込んだものは「モヘヤ・バラシャ」と呼ばれます。
ヒザー・ミックスチャー
Heather Mixture
イングランド北部からスコットランドにかけて見られる植物ヒースHeathは四季それぞれその色を変えます。このヒースのような複雑なカラー・ミックスの表現のことをいいます。
ビエラ
Viyella
梳毛糸と綿糸を交織した軽量の織物で、主にシャツ地として使われます。
ピッケ
Pique
タテ方向に畝目を浮き出たせた二重織の一種。組織や糸の太さによって畝の太さを変化させることができます。
フラノ
Flano
フランネルの略称。綾目が見えないくらい強く縮絨してフェルト状にしてあります。経緯とも梳毛糸を使ったものを「ウーステッド・フラノ」、ヨコに紡毛糸を使ったもの、または経緯とも紡毛糸を使ったものを「ウーレン・フラノ」と呼びます。糸使いや仕上げによって厚さや手触りにバラエティがあります。
プルーネル
Prunelle
タテ糸が、2本浮いて1本沈む、2/1の綾と呼ばれるもの。タテ糸が2本浮いて2本沈む正常の綾織よりは目風が細かく、目付けも軽くなります。ヨコ糸にモヘヤ糸を打ち込んだものは「モヘヤ・プルーネル」と呼ばれます。
フレスコ
Fresco
日本で「ポーラー」と呼んでいるもの。ちなみに英国ではポーラーと言っても通じません。
ベッドフォード・コード
Bedford Cord
紡毛糸を使ってタテ畝組織に織ったコード柄の一種。強く縮絨して目をつめているので耐久性に富んでいます。
ホイップ・コード
Whip Cord
太めの糸を使って、綾目を太く浮き出させた急斜紋の綾織物。太畝のカルゼ。
セル
サージから転じた名称で、夏向けに薄くサラッとしたハンドリングに仕上げたサージのこと。今は和服地として主に使われていますが、昔は夏の制服地としてよく使われていました。
ボイル
Boil
目が粗く、透き通った平織の服地。経緯とも強撚糸を使ってサラッとしたハンドリングを出したものです。
ポプリン
Poplin
15世紀に、POPE(法王)への献上品としてフランス・アヴィニョンで初めて織られた、絹糸と梳毛糸との交織Popelinに由来します。現在では、タテに細糸、ヨコに太糸を使ったヨコがちの平織のことを言います。綿糸を使ったポプリンは、ワイシャツ地の代表として知られています。
メッシュ
Mesh
太糸と細糸を使い併せて、網目のように目風の粗い織物としたもの。通風性にすぐれ、夏のジャケット地として使われることが多いようです。
モスリン
Moslin
上質のメリノ・ウールを使って平織とした薄くて手触りの柔らかな梳毛織物。昔は、唐縮緬またはメリンスとも呼ばれていました。
モッサ
Moss
しっかりした地合いに織った紡毛織物を縮絨、起毛し、毛羽を短く剪り揃えて表面を「こけ」(モス)のように仕上げたもの。